30thアニバーサリーマキシシングル 「うんじゅぬ島」
「うんじゅぬ島」
TKCA-73433/¥1,500(税込)
M1/うんじゅぬ島 M2/今だからありがとう M3/私のハートはストップモーション(Live Ver) M4/安里屋ユンタ(Live Ver) M5/うんじゅぬ島(Inst)
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「人は皆、かつては母の一部だった。そしてその母から生まれた。
それを忘れたくない。 宮沢和史」
1)うんじゅぬ島
作詞・作曲/宮沢和史
編曲/萩田光雄
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2)今だからありがとう
作詞・作曲/桑江知子
編曲/萩田光雄
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桑江知子のニューアルバム 「カジマヤー 風車」 ライナーノーツ
>> 「月詠み間」の解説はこちらへ
自らの出身地・沖縄に思いを馳せて唄った最新作。
「カジマヤー 風車」
MYCD-35024/¥3,000(税込)
本人による楽曲解説
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■大須賀猛
桑江知子は二度生まれる―
一度めは1979年。日本レコード大賞新人賞をはじめ、
この年の主だった新人賞を総なめにした。
受賞曲でありデビュー曲である「私のハートはストップモーション」は、
今でもJポップ(という言葉はそのころはなかったけれど)の
スタンダードとして聞かれ、歌われ続けている。
二度めは2000年だ。
この年、琉球民謡コンクールで新人賞を受賞(のちに優秀賞も受賞)。
三線を携えて島唄をうたう彼女の姿を見て世間は「方向転換」だと評した。
ポップスから島唄へ。だがしかし、それは言葉通りの「方向転換」だったのか。
そんな問いを解くカギが本作1曲めの「ジントーヨーワルツ」にある。
元曲は知名定繁作の「別れの煙」、そのメロディを照屋林助が改作し3拍子の
リズムをほどこしたものが 「ジントーヨーワルツ」だ。
定繁の息子である知名定男が歌い、定男がプロデュースしたネーネーズが
世間に広めた。桑江知子が沖縄民謡に深くのめりこむきっかけとなったのは、
90年代に出会ったネーネーズのステージだそうだが、
ここではヤマトグチ(標準語)の歌詞を桑江自身が書き、
笹子重治(ショーロ・クラブ)がほのかにボサ・ノヴァ風味のアレンジを
ほどこしている。
桑江が純民謡的な発声歌唱を血肉化していることは「花ぬ風車」
「なりやまあやぐ」などを聞いてもわかるが、「ジントーヨーワルツ」での
彼女のヴォーカルは、そんな枠を越えて、すっきりとみずみずしく、
(親と子の/恋しい人との)別れの歌であるにもかかわらず、
ほんのりとした“幸福”を聞く者の耳に残す。
ポップスから島唄へ、ではなく、ポップスも島唄も。
つまりは、すべての歌からもらった幸福を、このひとは自分の天性の声を
通してはぐくんできたのだ。
「歌わされていた」「アイドル歌手時代」を悔やむのでもなく、「沖縄民謡」に
帰依するのでもなく。沖縄で言うウタサー(唄者/歌者)とは本来そういう
ひとのことなのではないか。
本作にはそんな桑江知子の先人ともいうべきひとの作品が
2曲取り上げられている。
「恋に二日酔い」は宮古民謡「狩俣ぬイサミガ」をベースに、
中島安敏(沖縄の血を引く)が作曲、西田佐知子が歌った曲のカバー。
ドゥーワップ・コーラスと三線の音とのチャンプルーがコミカルな味を醸し出す。
「島のブルース」は沖縄生まれ奄美育ちの渡久地政信が作曲し三沢あけみが
ヒットさせた曲。バス・フルートとチェロが奏でる幻想的な音界のなかで、
桑江の声がゆったりと舞う。マーティン・デニーや細野晴臣にも聞かせたい
(そして悔しがらせたい)素晴らしいトラックだ。
本作のタイトルはカジマヤー(風車)という。
歌は風車であり、それを回す、歌わせるのは声であり心である。
歌い手としての桑江知子は仮の姿であり、実は風なのかもしれない。
(大須賀猛)
■作詞家 木下詩野
桑江知子さんとのコラボをするようになって、
もういつの間にか「あ・うん」の呼吸のような確かな絆が生まれた。
そして彼女とコラボをするたびに桑江知子というアーティストの
存在感の大きさが私の中で日に日に膨らんでいくのだ。
彼女ほど「言葉」を大切に歌う人は、
今まで大勢のアーティストを見てきたが、とても貴重な存在といえる。
丁寧に言葉を愛し、まるで叙情詩を朗読するかのように
歌う桑江知子は音楽を越えた大切なメッセージを込めて、
聴く人の心に種を植えていく。その種はいつの間にか
大きな花を咲かせ、それぞれの心の庭に楽園を与える。
それが彼女の音楽なのだと私は思う。
桑江知子はいつの日も自然体で、在るがままだ。
媚びることもせず、ただ歌うことが大好きで、
素直にジャンルを越えてどんな楽曲にも馴染んでしまう。
天性の、ナチュラルな才能を持つ愛すべきシンガーなのだ。
このアルバムはそんな彼女の才能が宝石のように散らばっている。
沖縄という美しい島を愛する彼女の無邪気な想いも、
人を愛することに妥協をしない人柄も、
この一枚のアルバムに収められた10の物語の
あちこちに散らばっている。
聴けば聴くほどに心地良く、まるで揺りかごに揺られているような
気分にさせられる。
時にはせつなく、時には楽しげに、そして時に儚げに・・・。
あらゆる彼女の素晴らしい要素が、気負いも衒いもなく、存在しているのだ。
そしてそんな彼女を取り巻く、才能豊かなミュージシャンとのコラボレーション。
どの曲を聴いても、そのクオリティの高さに驚かされる。
完成度の高さは言うまでもないのだが、それ以上の彼女という存在を
愛する気持ちが演奏のひとつひとつに感じられて、とても優しい気持ちになる。
実は私は一度も沖縄に行ったことがない。
行ったこともない人間なのにしっかりと沖縄を感じさせる、
心の旅を誘う「カジマヤー」
私にとっては捉えどころのない風景のはずなのに、
しっかりと風景が見えてくる。
彼女の声で「島へおかえり」と歌われてしまうと、
ふるさとはもしや、沖縄ではなかろうかとさえ錯覚してしまう。
本当にこれには驚かされた。
故郷を知らない都会育ちの私に、お婆が語りかけてくる。
私もそろそろ沖縄に行かねばならないなあ・・・。
島唄の素晴らしさを、私に教えてくれた、
色濃いアルバム「カジマヤー」をこの世に
誕生させてくれた桑江知子に、心から感謝する。
そしてこのアルバムに触れたすべての人たちが、
本当の故郷を知ることができるように祈りたい。
桑江知子の歌声は、心の故郷を教えてくれる。
このアルバムを肴に泡盛を一杯・・・
女一人酒で酔いたい気分である。
(木下詩野)
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